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輝きの風景 Ocean View

輝きの風景 Ocean View

新小説 第1部 「始まりと記憶」

ここは・・・どこだ・・・・・


おれは・・・・・










「よーっし!第3ブロック通過。目標座標まで、あと4、5。」
「おいおい・・・・遅いからもっと早くおろしてくれないか?」
泡が勢いよく体を伝って、水面へ上がっていった。
「でもよ、そんなことをしたらお前が気絶するぞ?・・・・・まあいい。何度言ってもどうせやるんだろ?それ」
泡の速度が増す。気持ちがいい。この圧力と冷たさが気持ちがよい。
「よし第4ブロック解除。そのまま引き上げてくれ」
早かった勢いもすぐに収まって、少年は自分の身長と同じぐらいの高さと、自分よりも重たい缶を、フックにつなぎ結んだ。
「よし、あげてくれ」
少年が言うと指令を出していた男の声が変わる。
「嘘だろ!?もう終わった!?早いな。流石将官!」
体がどんどん海面へ近づいていく。
「ってかなんでお前敬語じゃないんだよ・・・」
「は?」
「お前おれより位が下だろが!敬語使えよ」
光が見える。もう海面だろうか。
「んなこたぁどうでもいいんだよ・・・・・ん?」
通信機からサイレンの様な音を少年は聴き取った。異常事態か・・・。ったくあの新人め。
「どうした?」
少年はわざと答える。指令を出していた男が言った。
「ああ・・・・なにかが近づいている。でも・・・・かなりの大きさだ。はやく引き上げないと・・・・。」
少年は頭をかいて言う。「どこだよ?方角さえ言って貰えば良いんだけど?」
男からの返事がない。焦っているのだろうか。やれやれ。
「な・・・・・、和也!!真後ろだ!」
男が言ったときは既に遅く何かにぶつかってそして、少年は何もない海へ置き去りにされた。





和也・・・?

そう俺の名前は
速水 和也(ハヤミ カズヤ)・・・・

今は、国際兵士連合で将官をしている・・・

まあ位は高い方か・・・・

そして今は任務に当たっていたところ・・・

その任務というのも馬鹿げていて戦争に使われた不爆の爆弾の回収作業。



それが、の俺の記憶・・・・

そう俺は記憶喪失・・・・・

時々・・・・・別の記憶が入ってくる・・・・・

メガネの男・・・研究所・・・怪物・・・?

わからない・・・自分はなのか、

そしてなのか・・・・・

とにかく俺は今、当てもなく海をさまよっていた・・・


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